
誰もが18歳の誕生日になると、男性はアルファ、女性はオメガが発現するがごく稀にその逆の発現をすることがあり、同じ性質を持った者同士は生物学的に惹かれ合わない。
先天的に体の弱いチョン・ウンジェは病院近くの高校に転校してきて、過去に縁のあるキム・ジンヒョンに会った。
ジンヒョンはウンジェを覚えていないように見えたが、当然だった。
お互いを覚えているには2人はとても幼かった。
ただウンジェにとっては特別なそれでいて忘れかけていたちっぽけな思い出。
そんなある日。
食堂であやまってジンヒョンの頭の上にわかめスープをこぼしてしまった。
殴られるかと思ったが、ジンヒョンはそうしなかった。
ワイシャツの袖であごと頬、そして首の内側をゆっくり拭くだけだった。
トイレで一人で制服を洗っていたジンヒョンは、後をついてきたウンジェにこう言った。
「お前、俺のこと知ってるだろ」しかし、なぜか本当のことを言いたくなかった。
「こ…この学校で君のことを知らない人はいないよ…」「まあ、お前みたいな奴と出会ってたら忘れるわけないか」ジンヒョンがウンジェのネクタイの結び目に指をかけた。
力のこもった指にネクタイが緩んだ。
ネクタイがほどけただけなのに、ワイシャツ全体が脱がされた気分だった。
「ところでウンジェ俺に言うことがあるんじゃないか?」
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